創房関宮

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めまぐるしく動く現代、心のよりどころを求めて、由緒ある「一の宮」と呼ばれる全国各地の神社を巡る人たちがいる。太古の祖先が神の存在を感じ、 祭ったであろう神聖な地。清々しい鎮守の森が広がる境内を歩き、静かに手を合わせて心を清め、一人でも同じ思いを共有してくれることを願う。

「一の宮」を巡る

「全国を巡るのは大変ですが、必ず、自分と波長の合う神社がありますよ」

「一の宮巡拝会」。代表世話人で、アートディレクターの関口行弘さん(62歳)(兵庫県川西市)はそう言って、一の宮巡りを勧める。会員は現在、約230人。四国八十八か所の札所や、西国三十三か所の観音霊場を「踏破」したメンバーも加わる。

会は1999年に結成された。独自に認定した神社を含む108社を一の宮と定め、旅行会社も巡拝ツアーを組むようになった。参加者の多くは中高年だ が、「古事記などの古典や神話を学びたい」と意欲の旺盛な人が多い。会では将来、輪が広がって100万人が巡拝することを目指している。